6年生卒業おめでとう読み聞かせ会で、思ったこと

3月1日に、読み聞かせボランティアのイベントに行ってきました。

そこで改めて感じた絵本の魅力について、書いてみたいと思います。

目次

小学校の読み聞かせボランティアについて

私の長女が通っている小学校では、地域の人に向けて読み聞かせボランティアを募集しています。毎週一回、朝の会の時に読み聞かせの時間を作っていただいています。

私は3年前、長女が小学校入学すると同時にボランティア登録して、今は月に1回〜2回読み聞かせに入らせてもらっています。

そんな読み聞かせボランティア活動の、年度末の締めくくりともいえるイベントが、もうすぐ卒業する6年生さんへ向けた最後の読み聞かせ。

当日は読み聞かせボランティアさん達が朝から図書室に詰めかけました!

 

6年生卒業おめでとう読み聞かせ、大成功!

当日は、椅子を並べたりプロジェクターを出したり、朝からボランティアさんたちが準備を進めてくれました。

私は次女の保育園送りがあって、朝イチからは行けず、準備の途中から参加しました。

この読み聞かせ会、毎年結構ぶっつけ本番らしいのです。

ボランティアの皆さんは仕事や育児、介護をされている方がほとんど。みんなで集まって準備する時間はなかなか取れません。

リーダーのEさんを中心に、事前に読む絵本の選書や看板などをベテランの先輩ボランティアさん達数人が準備してくださって、

当日、参加できる他のボランティアさんも集まって、最終リハーサルをして本番を迎える、ということになっています。

今回も、ベテランボランティアさんのてきぱきとした導きで滞りなく準備が進み、本番を迎えることができました。

今回は6年生2クラスを合同で、3時間目の授業の時間をいただいて

45分間で3冊の絵本を、各担当のボランティアさんたちが読み聞かせしました。

私は今回は読み手にはあたらず、準備とか時間計測とかの裏方をやってました。

さて、机の移動、プロジェクター設置などが終わると

最後にみんなで読む『明日へのとびら』という絵本の割り振り確認です。1冊の絵本を、少しずつページを担当してリレー形式でつないでいき、ボランティアさんたち全員で読み上げます。

準備が整ったところで、6年生の皆さんが入場!ぱちぱちぱち!

司会のボランティアさんがうまく仕切ってくれて、

読み手担当のボランティアさんは素晴らしい語りで盛り上げてくれて

最後の『明日へのとびら』のリレー読み聞かせも大成功でした!

6年生さん達じっくり聞いてくれて、

笑って欲しいところではしっかり受けてくれて、

キラキラした眼差しで聞いてくれました。

終わったら、6年生の担任の先生方が感想タイムも設けてくれました。

1人の生徒さんが面白かった絵本の感想などを言ってくれて、

またこれからの人生でためになる深い内容のことがあったとも言ってくれて、

しっかり自分の意見をこうやって伝えられるなんてすごいなって思いました。

入学した時はみんな、ランドセルに体が隠れるくらい、小さな1年生だったでしょうに。

こんなにすらっとして大きくなられたんですね。

爽やかな6年生さんにたくさんエネルギーをもらいました。

 

そして、楽しくて朗らかなボランティアの皆さん。

みなさん仕事があって忙しいのに、こうして集まって、

ぶっつけ本番でいろんな割り振りをして

きっちりしっかり楽しんで成功させて

とっても素敵!

皆さん、絵本や読み聞かせが好きで集まっている方だから、

好きなことをしてるって言うキラキラが放たれてて、

とっても魅力的なんです。

そんなボランティアさんたちから、今回改めて、絵本の持つ「世代をつなぐ力」を教えてもらいました。

絵本がもつ、世代をつなぐ力

リーダーのEさんが、いつも最後に締めの挨拶をしてくれるのですが、それがいつもすごく良いんです。

去年は、

「みんな、周り見てごらん。

こおーんなに、みんなのこと気にしてる大人がいっぱいいるよ!

だから、なんか困ったことあったとき、ぜったい1人で抱え込んじゃダメだよ!信頼できる大人に相談すること!

その、誰が信頼できるかっていうのを見極められるように、中学とか次の場所で勉強してね!!」

うーん、頼れるEさんのお人柄が伝わります。

今年の締めは、

「みんな、6年間通じて、読み聞かせの時間でいっぱい絵本読んだよね。

本当は、私たちももっともっと、読み聞かせさせてもらいたい。

絵本って、小学生までの子だけが読むものじゃないよね。大人になっても、ずーっと読めるものだから、これからもいっぱい読んでいってほしい。

一度読んだ本でも、読み返すと違う感動があったりするから、そういう絵本の世界とこれからも一緒に、豊かな心で暮らしていってくれたら嬉しいな」

Eさんの言葉を聞いていて、

「ああ、絵本ってやっぱりすごい。世代を超えるものだな」って思いました。

ひとりの人が、小さな頃からずっと、一生を通して触れていくことができるし、

読み聞かせという伝え方がある芸術だからこそ、その場を共有しているあらゆる世代を繋ぐ力があるんだな、と。

自分と違う世代のひとと、何かを共有して、笑ったり涙ぐんだり、心を動かす体験をすること。それってひととしての大きな喜びなんじゃないかしら。

だから私は読み聞かせが好きなのかもしれないなあ。

今までうまく言語化できなかった魅力が、また一つわかった気がしました。

読み聞かせ会が終わった後は、すごく清々しい気持ちになって、

お天気もこのところ雨や曇りが多かったのに、パーッて光が差してて、

とっても気持ちよかったです。

ボランティアの皆さんと6年生さんにすごく元気をもらいました。

ありがとうございました!

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この記事を書いた人

絵本作家・イラストレーターとして活動させていただいています。

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