北海道へやってきました!泣きっつらにハチの初日。自由と罪悪感のせめぎ合い。

今日、と思ったらもう日付が変わってしまった…昨日、北海道にやってきました。
オンラインスクールの研修を受けるため、長女と共に15:40、新千歳空港に降り立ちました。

夏に引き続いて、冬もやってこられた。
こられたっていうか、きちゃった。きてよかったんだろうか。

夏とは違って、今回は来ることにすごい罪悪感があって。
またでてきましたよ、罪悪感ちゃん。

一年に2回も、高い航空券代や宿泊費かけてきてよかったんだろうか、という罪悪感。
次女も連れてくる予定だったけど、10月にくるぶしにヒビが入って、連れてこられなかった。だから、私も行きたいー、お母さんと離れるのやだー、という次女を置いてきたことへの、凄まじい罪悪感。

仕事を五日間も放り出す罪悪感。
それらの調整などで、心身ともに疲弊し、研修参加を決めた数ヶ月前は、絶対参加する!と直感で決めてワクワクしてたのに、もう、行きたくない…準備や調整が大変だし、そのストレスなのかお腹も数日前に壊したし、もう、学ぶより家で布団かぶって寝ていたい気持ち。

お金使っちゃうのが怖い。
初めての冬の北海道、寒さに耐えられるか、雪道で転ばないか、長女の安全を1人で守れるか。
なんか不安しかない。

セントレアまで送ってくれた夫と次女と別れる時、涙が出てしまった。
何やってんだ、自分で決めたのに…

ちょこちょこ踏んだり蹴ったりで。
セントレアついたと思ったら、雪道に備え履いてきた登山靴が傷んでいて、底がベロっと剥がれて壊れました。
仕方なくそのまま北海道へとにかくきたものの、札幌駅から大通り近くのホテルに行くまでの道のりがきついきつい…荷物が重くて。キャリーカートでくる予定だったけど、今年はもう雪が降ってるとのことで、万一カートが立ち往生するとやばいと思って大きいリュックにパソコンなどを詰めてきたら、重くて気持ち悪くなってきた。
実際は、雪はまだ薄く、周りを見るとキャリー押してる人がたくさんいて。ああ、私もキャリーでくればよかった…

肩壊して絵描けなくなったらおしまいだ。
不安を抱えつつ、迷いながら、なんとか宿へ。荷物を放り出す。

この時点で20時くらい。明日の朝食を買いに、歩いて10分くらいのところにあるというパン屋さんのどんぐりさんへ。疲れながらも、すごい楽しみに長女と夜散歩、のつもりが。

最初はすっごく楽しくてウキウキして、時計台見て写真撮って…
大通公園近くでは、なんとクリスマスマーケットもやってて、最高にテンション上がって!


でもね、電池やばかったのに、充電器持ってこなかったのがダメだった。
肩が痛くて、あったかいお茶も置いてきたのがダメだった。

マイナス3度くらいの気温に、スマホの充電が一気に切れ。
どんぐりさんの位置がわからなくなった。

あと15分で閉まっちゃう…

と、ここで私が空腹すぎて低血糖ぽくなってきた。
お腹壊してたから、あまり食べないように調整してたから、空腹がピークに。
長女を連れて極寒の地で倒れるわけにいかない、と、クリスマスマーケットのフード販売のカウンターにすがる思いでたどり着くと、もう食品販売の時間は終わったところ。受付の外国人のお兄さんに、もう終わったの、と言われてしまった。

ホットチョコレートやチュロス、あったかいスープ。
フラフラで、心底食べたかった。
でも、ガラス一枚隔ててもう別世界なのだ。

と、マーケット近くの道路の脇に焼き芋屋さんが!
駆け寄ってください!と声をかけると、優しそうなおじさんは、
ごめんねえ、まだ焼けてないんだわ、と済まなさそうにいう。
私たちの前に売れたので、焼きあがったのは最後だったらしい。
あまりの空腹に崩れ落ちそうになる。

とにかく、とにかく何か温かいところに行って、温かいものを食べなければ…長女も凍えてしまう。
マーケットの女性に、目印になっていた時計台の位置を聞いて、なんとかホテルへの道のりに目星をつける。ホテルの位置もよくわかっていないのだ、この寒さの中で、空腹で。身の危険をじわじわ感じる。

とにかく、そちらと思われる方向に早足で歩く。滑らないように気をつけながら。
マーケットに最初入った時の出店で、とっても素敵なドイツの金属細工のオーナメントがあって。あとで買おうかなと思ってたから、通りすがりに覗く。
でも、もう閉店の時間らしく、最初来てこれ欲しい!と思っていたオーナメントはもう下げられてしまっていた。

愛らしい天使や、動物たちのオーナメント。

温かい食べ物。

道もよくわからず、ホテルにたどり着くまでどのくらい時間がかかるかわからない。

長女が、なんか私たちマッチうりの少女みたいだね、という。
ふざけて、マッチを買ってください〜、とおどける長女。

こんな時でも、笑顔をくれるなんて。
ありがたさと申し訳なさで消え入りたくなる。

早足でコンビニを探す。と、時計台前にセイコーマートを見つけた!急いで飛びこむ!
ああ、温かい店内がこんなにありがたいなんて!!

急いで温かいレモンティ、おにぎりやお惣菜を買う。

とにかく、低血糖で倒れるのは免れた…セイコーマートがあることに、すごい感謝が湧いてくる。
でも、まだ油断できない。ホテルに無事辿り着けるかわからないのだ。

目星をつけた方向に進み、ドキドキして角を曲がる。お願い、ホテルの看板、あってくれー!
あった!あった。崩れるような安堵感。急いでフロントへ。
ああ、帰ってこられた…

もう、泣きそうになる。

部屋で、温かい食事にありつけた時の嬉しさったらなかった。
長女に謝ると、
「冒険できて楽しかったよ!色々あったけど、おかげで温かくて食べ物があるありがたさがわかったね」
と言ってくれた。

本当にそうだ。
温かいこと、美味しい食事が食べられること、当たり前じゃない。

あの、クリスマスのオーナメント。

手が届かなかったから、だからこそ私も天使を描こう!と心に決めた。
明日からの旅行中、クリスマスの絵を描くんだ!

付き合ってくれた長女に、ありがとう。
送り出してくれた家族、道を聞いて教えてくれた優しい札幌の人たち。

明日の研修、めいっぱい学びます。


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この記事を書いた人

絵本作家・イラストレーターとして活動させていただいています。

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